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1UPコラム

異動シーズンは変革の好機(下) 2017/04/17

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異動シーズンは変革の好機(下)


異動があった方たちは、そろそろ落ち着く頃かまたはこれから本格的な引越しで、まだ落ち着かない方も折られるのだろうか。
前回は異動が心機一転の絶好の機会であることをお話ししたが、今回は移動先に恵まれなかったときの話。


ある大手電機メーカーの子会社に転職し、
入社まもなくしてある親会社出身の役員と立ち話をする
機会があった。そこで入社前までに経験したことを話して、
1ヶ月経たないうちに新規のプロジェクトのメンバーに
加えてもらい、2年目には責任者としての職務に辿り着いた。


しかし、1年半後に迎えたリーマンショック。これを理由にプロジェクトは終了。
一般職員として異動した先では親会社のご機嫌を伺うことに神経を尖らす毎日。
入社2年目での栄転とその1年半後の左遷。最初に立ち話をした役員がプロジェクトメンバーに小生を推した結果、中途加入できた。

一方、リーマンショックの3ヶ月ほど前にその役員がひとつのミスで失脚。リーマンショックは表向きの解散と異動の理由で本当の理由はそれなのだ。つまり小生は「社内政治」に関わってしまった結果がこの2度の異動。
前述のとおり、異動先では営業と親会社のご機嫌取りが日課。それなりに営業成績は挙げられたが決して楽しくなかった。前向きになれなかった。

新部署に異動して1年9ヵ月後、会社を辞め今の事業に至った。もちろん異動先がつまらなかっただけが退職・独立の理由ではないが、「社内政治」で再度立ち直るには自分の力だけではどうにもならないこともある。退職も異動のひとつなのだ。

独立したら世に言う「異動」はない。しかし、事業の拡大・縮小は経営者にとっての「異動」。
経営者自ら判断し決定しなければならない「異動」である。

サラリーマンにとっても、経営者にとっても「異動」は変革の好機。
自分の意志ひとつでどうにでも変化する。

皆さんにとって「異動」が変革の好機になりますように。





坂井 陽介
執筆者:坂井 陽介グッドフェローズグループCEO
一人社長アドバイザー/経営コンサルタント/ファイナンシャルプランナー

1974年生まれ。大学卒業後、予備校講師を経て25歳でアリコジャパン(現メットライフ生命)の保険代理店を開業。1年目より優績代理店として評価を得る。27歳で事業拡大を目指し学習塾を買収。杜撰な事業計画のため半年で学習塾を閉鎖。この時の負債総額は約3000万円にのぼり、保険代理店事業を二束三文で売却。その後、売却先の保険代理店や不動産仲介会社に勤務し5年で債務を返済。
現在は「一人社長アドバイザー」としてこれまでの成功と失敗に基づき、独立間もない一人ないし少人数で経営する企業・団体のための開業準備支援、事業運営に関する助言、事業計画に関するコンサルティング、経営者専門のファイナンシャルプランナーとして事業計画に沿ったファイナンシャルプランニング等を5年で計260件以上携わる。
趣味は酒宴に参加すること。

【ホームページ】
http://www.g-fellows.biz

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