メディア掲載

朝日新聞(2009年03月25日号)

外でも内でも人脈づくり
がんばれ!新社会人(3)

3月中旬の午後7時半過ぎ、東京・渋谷の貸し会議室。部屋をぎっしり埋めた50人の男女が名刺を交わしながら談笑する。さまざまな業種の人たちが情報交換し、人脈を広げる異業種交流会だ。

 不動産会社に勤める入社1年目の男性(23)は初めての参加。「普段は会えないような業種の人たちと知り合って営業の仕事に役に立てられれば」と話す。アパレル会社勤務の入社4年目の男性(26)は、これまでに約20回も交流会に参加した。「顧客獲得につながることもあるが、それがおもしろい」という。
 
 主催したアクセルメディア(東京都新宿区)の諏訪功社長によると、交流会は01年に始めた。新入社員の姿が目立つようになったのは、この数年のことという。若い参加者はインターネットで日程を調べて来る人が多く、「オフ会(ネット仲間が実際に会う集まり)のように気軽な感覚で来るようだ」とみる。

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 一方、企業文化や人脈構築に詳しい東京ガス西山経営研究所の西山昭彦所長は「新人時代は、社内の誰からいつ誘われてもいいように、アフター5に私的な予定は入れないほうがいい」とアドバイスする。まずは周囲との関係を作り、社内情報を知ることが大切と考えるからだ。30代までに社内で人脈を広げるべきだという。
 
 西山さんが新入社員に大切にしてほしいと思うのは、同期のつながりだ。「同期は本音で話せるすばらしい情報源。新人研修の時に同期のつながりを維持する会を作ってしまう方がいい。情報が集まる幹事になればベストです。」

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