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【書籍】「働きがいあふれる」チームのつくり方 2015/11/17

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書評:「働きがいあふれる」チームのつくり方

会社の業績を上げるために、社員の仕事環境に注意を払うのは当然だ。しかし、ライフワークバランスや福利厚生の充実などに代表される「働きやすさ」だけでは十分ではない。必要なのは「働きがい」だと、著者は言っている。

ともするとぬるま湯体質になりがちな「働きやすさ」と社員一人一人が自覚と目標を持つ「働きがい」の違いをわかりやすく説明している。

社員が自発的に動かない、部下の意識が低くて悩んでいる、そんな経営者やリーダーにヒントになる一冊だ。


◆ピックアップセンテンス◆
相手に悪い印象を持ちながら接するうちに、悪い期待通りに相手がかわっていくことを「ゴーレム効果」といいいますが・・・
相手に期待をかけながら接していると、現実もそのようになっていくことを「ピグマリオン効果」と言います・・・(P64、65)

これまで努力して成功を勝ち取ってきた学生たちは、ハーバード大学ではじめて、「努力しても成功しない(首席になれない)」という現実に直面します。「努力して成功すれば幸せ」という従来の方程式が崩壊することを意味します。
そこでどうするかというと、「努力していることそのものが幸せ」という方程式に置き換える必要が生じます。(P139)

「会社に都合よく働かされて、割を食うのはごめんだ」などと強い利己主義に縛られているうちは、その人と一緒に働きたいと思う人は少ないでしょう。周りから人が離れ、チームで孤立すれば、働きがいを感じることはできません。
反対に、自分から進んでチームに貢献する人は、上司や同僚から努力や成果を認められる(=承認)、感謝されます。ここ数年流行りのポジティブ心理学でも指摘されているように、自分の貢献が周りから感謝されることで、結果的に自分が幸せになっていくことが多いのです。(P186)

世界を見れば、先進主要国のうち日本だけGDPが横這いもしくは微減で、一人当たりの生産性も下がり続けています。「こんなに長時間がんばって働いているのに」と愚痴をこぼしてみても、それで結果がでないのであれば、それは正しい努力ではないかもしれません。アインシュタインはこんな名言を残しています。
『愚かさとは、昔ながらのやり方を繰り返しながら、違う結果を求めることである』(P196)

「自分の人生を切り拓いていくチャンスは、弱い絆のなかでの接点から生まれていく」(弱い組帯の強み理論)と唱えたのは、アメリカの社会学者、マーク・S・グラノベッター氏です。(P231)





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