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【書籍】ゼロからわかる経営計画・経営方針の立て方すすめ方 2014/11/22

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【書評】ゼロからわかる経営計画・経営方針の立て方すすめ方

1994年初版の書籍ではあるが、経営方針についての考え方は参考になる点がある。
特に「経営方針」を「経営理念」や「経営計画」よりも根本的なものとして述べているのは、起業創業してまだ日の浅い経営者には知っておくべき点だと思う。


ピックアップセンテンス

会社でも病院でも軍隊でも、組織には特定の目的がある。そもそも人はなぜ組織を作るのかというと、一人ではできない仕事を達成するために、または一人でできるとしても複数で行うほうが一人当たりの成果配分が大きくなるからである。この点は当然としても、問題はその特定の目的達成のために、社員が本当に目的を理解し、そのための手段も理解しているかということである。つまり、人間というのは十人十色、顔も性格も違うように、考え方・価値観といったものもさまざまで、決して社員全員が同じ方向を向いているわけではない。この会社に入ったのは、給料がいいから、仕事が面白いから、結婚相手を見つけたいからというように、組織の目的より個人的な願望のほうが頭の中を支配しているのである。社長がなにもしなければ、永久にこういう状態が続くということを認識しなければならない。組織というのは、元々考え方がバラバラな人間の集まりなのである。

このバラバラな人間を特定目的達成のために同じ方向に向けさせるのが、実は組織運営の第一歩なのであり、そのために絶対必要なのが経営方針なのである。
この経営方針がなかったらどうなるか。社員は何を基準に判断し行動してよいかわからず、皆がバラバラに動いてしまう。会社の将来像がわからないと、自分の将来も本当に大丈夫なのかと不安になる。不安が不安を呼び、誤解が誤解を招き、不満がくすぶっていくうちにある日突然、社員が辞表を持ってくるのである。社長が経営方針を明確にし、全社員に浸透させ、常にチェックする。これこそ社長の仕事であり、言い換えればこれをやらない人は社長ではないということなのである。(P16、17)







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