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1UPコラム

起業前にどれだけの人と繋がれるか ~起業前に多くの人と会うことの大切さ~ 2015/11/16

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起業前にどれだけの人と繋がれるか ~起業前に多くの人と会うことの大切さ~


何か事業を始めようと、起業を考えている方。
もう起業日は決まっていますか?

“来年の誕生日までに”や“何か思い入れのある日”“風水や占いなどから導かれたラッキーナンバー”など、もうはっきりと決まっている方もいらっしゃるでしょう。

また、漠然と“いつかは自分も経営者になる!”と大志や野望?を抱いている方も多いことと思います。

私は現在行政書士事務所を経営していますが、開業までの間にしておかなかったことで、後々後悔したことがあります。本当に悔やまれますので、起業をお考えの方は是非参考にして頂ければと思います。

私が行政書士事務所を開業するまでは、長いこと専業主婦でした。ちょこっとパートには出ましたが、今思えば、世間の狭い一角で生活をしていたのだと感じます。

その頃の知り合いといえば、学生・OL時代からの友人、ママ友くらい。男性はパート先の3人と子どもの担任の先生、少年サッカーのコーチくらいでしょうか。

試験勉強はしましたが、集客、営業のことは無知の状態で開業しましたので、仕事に繋がる“人脈”は一つもありませんでした。

ですので、開業ハガキは年賀状の送り先のみ。
これでは、ほんのわずかな拡散力しかありません。私が開業したことを知ったのは、友人くらいしかいないのですから。

起業し成功させるには、まずは多くの人に、自分が起業したことを知ってもらわなければなりません。いくらホームページを作り、広告費をかけて宣伝しても、すぐには人目に触れず、知ってもらうまでに時間がかかります。

早く事業を軌道に乗せるためには、如何に起業前に多くの人脈を作るかがカギになると思います。私はそれを怠った(というか知らなかった)為、とても苦労しました。
(現在は多くの方と出来るだけお会いするようにしていますので、仕事に繋がるご縁も多く頂いています)

ですので、起業前に交流会やセミナーに積極的に参加し、まずは名刺交換から始め、人脈づくりをしておくことが大切です。

その場で直接仕事には結びつくことはほぼ無いと思いますが、多くの方に自分が起業したことを後々知らせることができます。

一度お会いし、名刺交換で事業をアピールする。そして、起業の通知で再度思い出してもらう。これが、リマインド効果ですね。

人は一度会っただけでは記憶に残りにくいですが、その後facebookで情報交換をしたり、
起業時にハガキやSNS投稿などで、印象付けをすることが可能です。

それから、気になる起業前の名刺ですが、“〇〇会社設立予定”や“〇年に〇〇事務所開業予定”と書けば、会社名や具体的な事業内容が書かれていなくても、十分だと思います。
たまに、まだ起業していないからと、名刺を作っていない人がいますが、それは非常にもったいない。

起業前に出来るだけ多くの方と交流を持ち、自分が実際に起業した時に、その事実を知ってもらいましょう。

そして起業後も“積極的に人と会う”ことが、事業の成長・成功には欠かすことのできないものだと思います。





諸井 佳子
執筆者:諸井 佳子行政書士諸井佳子事務所 代表 , 埼玉県
財務省(旧大蔵省)大臣官房秘書課・国際金融局国際機構課に8年勤務、その後5年間の法律事務所勤務の後、結婚し専業主婦へ。
平成10年度行政書士試験に合格するも、双子の子育て中心の生活スタイルを崩さず。
子どもたちの中学入学を機に、独立開業を決意。許認可申請、法人設立、創業融資など起業支援を業務とし、セミナーなどを開催している。

【業務案内】
当事務所は、法人設立(株式、一般社団、NPO)、運送業・建設業等許認可申請及びコンサルティング、創業融資などの起業支援、相続・遺言を主な業務としています。

【事務所HP】http://kigyo.office-moroi.com/

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