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海外進出のその前に!ビジネスマンなら知っておきたいアジアとの歴史 「ベトナム」 2014/09/30

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海外進出のその前に!ビジネスマンなら知っておきたいアジアとの歴史 「ベトナム」
引用記事:夕刊フジ 2014年9月29日
「賞賛されていた陸海軍 知られざる日本」 筆者:井上和彦


ビジネスの世界では「アジアが熱い!」

いま、ビジネスの世界では「アジアが熱い!」と言われている。
特に「ネクストチャイナ」ということで、中国に代わる国を求めてる状況は明らか。

シンガポール、タイ、マレーシアはもとより、ベトナムやカンボジアも注目されている。

注目されているベトナム

日系企業がこぞって進出中

その中でも特に注目を集め、日系企業がこぞって進出しているが「ベトナム」。
IT企業ではオフショア開発先としてベトナムに多くの企業進出したり、現地法人との提携を進めているのは周知の事実だ。
政治面では現在も一党独裁政治ではあるものの、親日的で勤勉な国民性であるといわれている。

日本では知られていないアジアの近現代史

知られざるベトナムとの関係

そんなベトナムではあるが、近現代における日本との繋がりついてはあまり知られていない。その点について、2014年9月29日の夕刊フジに「知られざる関係」について書かれた記事が掲載された。

以下、引用する。

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かつて、ベトナム独立運動の指導者、ファン・ボイチャウ氏は、国民に「日本に行き、そして学べ」と呼びかけた。日本留学運動「東遊」(ドンズー)の始まりである。
仏文学者の小松清氏によれば、1907年には約300人ものベトナム人子弟が日本で学んでいたという。首都・ハノイに「東京義塾」なるものまで登場したとされる。
ベトナム人は日本を憧れ続けていたのである。
ところが、日本人はベトナムを色眼鏡で見てきたフシがある。ベトナムがソ連の支援を受けて、自由主義陣営の米国と戦ったという強烈な記憶と、それにまつわる負のイメージがつきまとっているからだろう。
一方、ベトナムでは庶民レベルでも日本への印象はいい。なぜなのか。それは大東亜戦争における日本軍の敢闘精神と、日本軍人の立ち振る舞いに起因しているようだ。

ここに、日本人がすっかり忘れてしまった日越交流秘話がある。
実は、フランスの植民地だったベトナムの独立を日本は支援したのだ。戦争末期の1945年3月9日、日本軍は「明号作戦」を発動し、仏ジャン・ドグー総督らを逮捕するとともに、土橋勇逸(ゆういつ)中将率いる第38軍が、激しい戦闘の末にエメー中将率いる仏印軍を制圧した。
ところが、日本は同年8月15日、ポツダム宣言を受諾して降伏した。ベトナムの独立も水泡に帰すかと思われたが、日本が降伏文章に調印した9月2日、革命を主導していたホー・チ・ミン氏は「ベトナム民主共和国」の独立を宣言した。そこへフランスが戻ってきて第1次インドシナ戦争(1946-54年)が勃発する。
興味深いエピソードがある。ホー氏の右腕であったボー・グエンザップ将軍は「抗日を旗印にしたが、日本が降伏するとホー氏は『日本人と戦うな。彼らを保護せよ』といった。日本人はその後もクアンガイの士官学校で軍事指導もしてくれた」と証言している。(『20世紀特派員』産経新聞ニュースサービス)

何があったのか。インドシナで敗戦を迎えた日本軍将兵の中に、残留してベトナム独立のために戦おうとする者が現れたのだ。
また、ホーのベトナム民主共和国側も、日本軍の兵器譲渡を求め、日本軍将兵を教官として迎えたいと願い出たのである。

こうして、46年6月1日、教官と助教官が全員、元日本陸軍の将校と下仕官というベトナム初の士官学校「クアンガイ陸軍中学」が設立された。
選抜されたベトナム青年約40人は、日本人教官から技・戦術をはじめ、指揮系統要領など日本陸軍の実践ノウハウを学んだ。
そして、約800人ともいわれる残留日本人兵はベトナム人とともにベトナム独立のためにインドシナ戦争を戦い、その尊い命をささげたのだ。
このことが、「親日国家・ベトナム」の誕生に大きく寄与したことを忘れてはならない。
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引用ここまで

よく、海外進出を考えるうえで「親日的」「非親日」と判断するが、そういう国民感情も日本の先人達が命がけで築いてきたものだと知っておかなければならない。

また、本当に海外に出たときに「日本人なのに、その歴史も知らないで来ているのか?」と言われないように、よく歴史を学んでおきたいものである。






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