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これから起業したい人は要注意!儲かる(と、そそのかされる)ビジネスの裏側 2014/09/22

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これから起業したい人は要注意!儲かる(と、そそのかされる)ビジネスの裏側
元記事:ビジネスジャーナル
「街中に出没する“若者のフルーツ売り”、その悪質な“嘘まみれ”の実態を経験者が暴露」 http://biz-journal.jp/2014/09/post_5990.html


どんなビジネスで起業をするのか

ビジネスジャーナルに最近よく見かける「路上フルーツ売り」のビジネスについて、その悪質性を紹介する記事が掲載されている。
このフルーツ売りは編集部のオフィスにも何度も現れているし、筆者自身も数回声を掛けられたこともある。

記事中にはアルバイトとして働いた人の事例が紹介されているが、以下のような一文もある。

「 B社のシステムでは、グループのリーダーになるためには、一定程度売り上げ成績を上げなければならない。リーダーでも、いくつかのステージがあり、一番の上のステージになると、自分でフルーツ売りの会社を持てるようになるらしい。
 つまり、一国一城の主として、いつかは独立することができる、そうした夢が用意されているのだ。」

すなわち、このフルーツ売りのビジネスが起業家への道のりの一つと考えることができる。

私自身もセールスを受けたこともあり、このような記事になっていることから意外と多くの人がこの活動に関わっているものと思われ、その中にはこの「フルーツ売りビジネスで起業しよう!」と思っている人もある程度いるはずだ。

何も知らず記事を読んでいると、「こんなことする人いるのかね?」などと思いがち。
しかし、実際に起業シーンを見ると、「フルーツ」に限らず周りに似たような活動やビジネス形態をとっている人たちが大勢いる。

必要以上に営業マンのテンションを上げ、暴利な商品を売り歩くようなものだ。

「自分の信用を下げるビジネス」は避ける

「そんな商売は上手くいくわけがない」

常識的なビジネスパーソンは言う。

しかし、そんなことはない。

哲学的な表現で恐縮だが、
「売れるまで売れば、売れる」のである。

オレオレ詐欺やリフォーム詐欺など、受けていない人からすると「そんなバカな」と思うような内容でも、お金が取れてしまうのもその一端だろう。

そして起業家が注意したいのは、

「このビジネスは上手くいっている」と吹き込まれることだ。

そう吹き込まれることで、「上手くいきたい」起業家はついついそのビジネスに参入してみようかと考えてしまう。

そして一旦その気になってしまうと、そのビジネスが良質でないモデルで組み立てられていても、よくわからなくなってしまうのだ。
その結果、ビジネスが世間一般では評判の悪いビジネスに加わることで、個人としての評判も下げてしまうことになる。

そのような人を多数見てきた。

起業をすると、特に創業時は誰もが壁にぶつかり経済的にも非常に苦しい思いをする。
そして悩みもする。
そんなときに「このビジネスは儲かるよ」というささやきに、安易に乗るのは色々なリスクが伴う。

「人からの信用」は一度無くしてしまうと、取り戻すのは容易ではない。
一時のお金よりもはるかに重要だ。

もちろん、すべてのビジネスが悪いというわけではないが、新たなビジネスに参入するときは(特に自分の元々のビジネスが上手くいっていない時)、よくよくビジネスモデルや背景なども確認し、自分の信用を落としてしまうようなビジネスには参画しないよう注意することが重要だ。






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