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1UPコラム

ストレスに強くなるには 2015/05/01

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ストレスに強くなるには


心理学の世界では、ストレス反応を低減させる方法としてポジティブな感情を増やすことが有効であることが証明されています。
職場でもポジティブ感情を生み出す状態であれば、ストレス反応が低減し、職場でのストレスに強くなることができます。
ではどのようにすればポジティブ感情を創出できるでしょうか?

今回は3つの例を挙げます。

1.問題焦点型のストレス対処(コーピング)を行うようにする

問題焦点型とは、そもそも問題の解決に争点を当てた対処を行うことであり、根本的な解決を図るものです。
ある意味自分の置かれている状況から逃げずに戦うこととも言えます。

ストレス対処(コーピング)にはさまざまな種類があります。問題焦点型の対照的なものとしては回避型の対処があります。
回避型の対処とは、たとえば仕事でストレスを感じている時にカラオケやお酒で発散することです。
この回避型対処は、一時的にはストレス反応を低減させますが、目の前にある課題は何ら解決していないため長期的にはストレス反応が高くなる傾向があります。


2.肯定的な出来事を自ら作り出す

日ごろから自分自身の中でもユーモアを活用したり、日常の中にあえて小さな"イベント"を設けてポジティブな出来事を作り出すこともポジティブ感情を増やすのに役立ちます。

また日ごろ関わる人々に積極的に自ら感謝の気持ちを伝えることもよいでしょう。自ら働きかけることで、その結果として自分もよい気持ちを受け取るという効果もあります。


3.好ましい経験を満喫する

忙しくなってくると、嬉しいとか楽しいとかのポジティブ感情を受け取るセンサーが鈍くなります。日ごろの生活の中で、自分なりのちょっとよい瞬間をみつけ、センサーを意識的に磨く習慣が大切です。一日の出来事でよかったことを書き出したり、朝礼で言うなどし必ず一日一つは見つけるなどするとよいです。

仕事をしていく上において、仕事からくるストレスは逃れられません。ストレスを減らすことができれば一番良いのですが、現実的にはなかなか困難です。
今回のポジティブ感情を増やすなどの方法で、ストレスとうまく付き合えるようになると、職場でもいきいき元気に活躍することができます。

このようなストレスとうまく付き合うことのできるようになる研修を、当事務所では"セルフケア研修"と名付けています。セルフケア研修を実施すると(特に若い世代)、その後のメンタルヘルス問題の予防にもなり、人材の定着率もアップします。

部下の顔が最近暗い、どうも活気がない、など感じられましたら是非一度当事務所のセルフケア研修をご検討ください。






植田 健太
執筆者:植田 健太Office CPSR 代表
臨床心理士・社会保険労務士事務所
東京都町田市中町1-4-2 町田新産業創造センター2F
Tel:03-6384-7472 Fax:050-3312-6880
【事務所HP】http://cp-sr.com/

日本唯一の臨床心理士・社会保険労務士事務所であるOffice CPSR代表。
キヤノンアネルバ株式会社およびキヤノン株式会社で約10年人事を経験後、Office CPSRを設立。
著書・論文として、EAPハンドブックや数々の論文を公刊
ストレスマネジメントの研究で、国際健康心理学会での受賞歴を有している。
「頑張る人がより頑張れる環境作りを」をモットーに、単なるメンタルヘルス対策にとどまらない、好循環を生む職場環境作りを得意としている。

【業務案内】
当事務所は、中小企業のメンタルヘルス対策、セルフケア、人事制度、組織活性化に強みがあります
(今話題のストレスチェック義務化にも簡単に対応できます)。

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