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1UPコラム

楽あれば苦あり、苦あれば楽あり 2015/05/05

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楽あれば苦あり、苦あれば楽あり


その昔、TBSテレビ系の超(?)長寿番組「水戸黄門」のオープニングテーマ
「あゝ人生に涙あり」の最初のフレーズ、 「人生楽ありゃ苦もあるさ~♪」と流れていたことを記憶している方もまだ多いのではないだろうか。

まさにその通り、人生楽しいこと・楽なことばかりではない。
むしろ苦しいこと・つらいことの方が印象深い。
それはサラリーマンも経営者も同じことだろう


あるクライアントとの打ち合わせにて。

このクライアントは小生が
今の事業を立ち上げたころからの付き合いで、
売り上げは億単位で粗利は10%超の企業。
これを社長一人で切り盛りしている。

そのため事務処理・税務に対する助言を中心に弊社がバックアップしている。
弊社も一企業なので、売上と利益を確保していかなければならないので、
必要に応じて新規サービスの提案をしていく必要がある。

いつもならば、小生の提案に二つ返事で承諾し、契約の印鑑を頂けるのに今回に限って眉間にしわを寄せ、困惑した顔で何か言いたげな様子。

すると、社長は申し訳なさそうに話し出した。
「坂井さん。実は最近、業界全体が売り手市場なもんで、売上と利益どちらも見込みより伸びずにいるんですよ。坂井さんの提案はうちに必要なものだから提案のままお願いしたいんだけど、今後の資金面で少々不安だからもう少し(金額を)負けてくれないかなぁ。復調したら坂井さんのところにはがっつり(売り上げを)持って行ってもらうからさ。」と初めて見せた弱気な依頼。

その企業が関わる業界は確かに売り手市場。
社長は独りでその逆風の強さに参っていたのだ。その場で有効性が見込める方策を提案。一時的にでも気持ちを持ち直してもらえたようだ。

自分の会社がポジティブな環境にあれば、自分の気持ちも楽しいし、
一人でもチームでも前向きに臨むことができる。

この逆の環境にはまってしまった時は、一人で悩まないこと。誰かに話してみましょう。
相談という形に拘るのではなく、愚痴でも良いんです。
どうしても話し相手がいないなら、一人で紙に書き出すだけでも良い。

自分の置かれている環境を声に・文字に表し、ブラッシュアップすることでたいていの問題について、解決するためのヒントや方向性が見つかるもの。

「涙のあとには虹も出る~♪」

と歌詞は続いている。
一度自分の棚卸を含めたブラッシュアップをお試しあれ。

人生苦あれば、楽あり。






坂井 陽介
執筆者:坂井 陽介グッドフェローズグループCEO
一人社長アドバイザー/経営コンサルタント/ファイナンシャルプランナー

1974年生まれ。大学卒業後、予備校講師を経て25歳でアリコジャパン(現メットライフ生命)の保険代理店を開業。1年目より優績代理店として評価を得る。27歳で事業拡大を目指し学習塾を買収。杜撰な事業計画のため半年で学習塾を閉鎖。この時の負債総額は約3000万円にのぼり、保険代理店事業を二束三文で売却。その後、売却先の保険代理店や不動産仲介会社に勤務し5年で債務を返済。
現在は「一人社長アドバイザー」としてこれまでの成功と失敗に基づき、独立間もない一人ないし少人数で経営する企業・団体のための開業準備支援、事業運営に関する助言、事業計画に関するコンサルティング、経営者専門のファイナンシャルプランナーとして事業計画に沿ったファイナンシャルプランニング等を5年で計260件以上携わる。
趣味は酒宴に参加すること。

【ホームページ】
http://www.g-fellows.biz

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