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1UPコラム

異動シーズンは変革の好機(上) 2017/04/17

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異動シーズンは変革の好機(上)


世の中引越しシーズン。進学で引越し(転居)をする方もいるだろうが、転居を伴う異動の方も多いのではないだろうか。
また異動の中にも「栄転」の方がいれば、一方でいわゆる「左遷」・「都落ち」の方もおられるだろう。
後者に当てはまる方々は荷造りひとつ気が重いものかもしれない。

気が重いまま、新任地に赴いて良いのだろうか?


小生のサラリーマン時代のこと。
かつての事業を畳んだ後、期待されないまま入社した会社で、
関西地方のある都市に独りで赴任することになった。
その会社にとって縁もゆかりも無い街。
小生もこの街に人脈は無い。
何の保証もないまま新たなマーケットを切り拓くしかない。

肩書きこそ「営業部長」だったが、まさに左遷だ。しかも入社早々に。
そこで給料だけもらって、ボケーっと過ごし、定時になったら飲み歩くだけの生活もできたが、そんな生活だけしていたら遅かれ早かれ解雇だろう。

であるならば、会社が求める任務を失敗すれば結局解雇なのだから、自分のやりたい手段で臨もうと決意。ちょっとした開き直りでもあり、自分自身のキャラクター変更でもあった。

3年後には概ね会社が求める売上を達成し、規模も大きく成長させられた。その上で会社の新規事業のために異動。いわば「栄転」だ。
「会社をつぶし、拾われて入社した冴えない男」が「会社の無茶振りに3年で応えた、出来る男」に評価が変わったのだ。

一度落ちたら、後は登るだけ。これほど頼もしいことはない。
それは、サラリーマンも経営者も同じこと。

まさに「心機一転」で新しい自分を構築する良い機会になることを願って。






坂井 陽介
執筆者:坂井 陽介グッドフェローズグループCEO
一人社長アドバイザー/経営コンサルタント/ファイナンシャルプランナー

1974年生まれ。大学卒業後、予備校講師を経て25歳でアリコジャパン(現メットライフ生命)の保険代理店を開業。1年目より優績代理店として評価を得る。27歳で事業拡大を目指し学習塾を買収。杜撰な事業計画のため半年で学習塾を閉鎖。この時の負債総額は約3000万円にのぼり、保険代理店事業を二束三文で売却。その後、売却先の保険代理店や不動産仲介会社に勤務し5年で債務を返済。
現在は「一人社長アドバイザー」としてこれまでの成功と失敗に基づき、独立間もない一人ないし少人数で経営する企業・団体のための開業準備支援、事業運営に関する助言、事業計画に関するコンサルティング、経営者専門のファイナンシャルプランナーとして事業計画に沿ったファイナンシャルプランニング等を5年で計260件以上携わる。
趣味は酒宴に参加すること。

【ホームページ】
http://www.g-fellows.biz

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