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1UPコラム

異業種交流会でしつこい勧誘を受けたときは 2016/12/07

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異業種交流会でしつこい勧誘を受けたときは


異業種交流会でしつこい勧誘を受けたときは

ビジネスパーソン同士の価値ある出会いが数多く生まれる異業種交流会。

素晴らしい出会いが数多い中で、求めざる出会いが一部あるのもまた事実ではあります。

もっとも困るのは、迷惑な勧誘行為を受けることです。

私が運営するフレンドリンク異業種交流会では、参加ルールを設け迷惑な勧誘行為があった個人や団体はもちろん、これから迷惑行為を起こす可能性のある方々の参加を禁止しております。

それでもインターネットから不特定多数が参加の申し込みができるという構造上、一握りではありますが参加ルールを破って参加し、迷惑な勧誘行為をする人が存在しています。

中には参加ルールが設けられていない異業種交流会もあり、そこにはネットワークビジネスをはじめとする強い勧誘行為をする人が多数参加している交流会もあると聞きます。

実際にはそのような勧誘行為をする人がすべて、いわゆる「悪質な人間か」というと、そういうことでもなく、案外人の話を鵜呑みにしてしまうような「お人よし」タイプの人も少なからずいるわけですが、いずれにせよ執拗に(本人的には熱心に)勧誘行為をするわけです。

異業種交流会に慣れている人であれば「いらないよ」「興味ない」とピシャリと断って終わりなのですが、まだ慣れていない人は戸惑ってしまいます。

では、そのような勧誘行為を受けたときはどうすれば良いでしょうか。


異業種交流会でしつこい勧誘を受けたときの基本的な対応

異業種交流会で出会った人に勧誘行為を受けて困ったという人から話を聞くと、皆さん口をそろえてこのように言います。

「せっかく交流会で出会った人に対して、無礼な態度をとるのは申し訳ない」


はっきり申し上げるとこの考えは誤りです。

もちろん、一般的には正しいです。

しかし、こと勧誘行為をしてきている相手にこのように思う必要はありません。

だってそもそも、せっかくの交流会で出会った相手を自分の金儲けのために落とし込めようとしている無礼な行為をしているのは勧誘行為をしている本人です。

無礼な相手に無礼な態度で応じるのは仕方ないですよね、これが私の見解です。


そもそも、交流会でたった一度会ったきりの相手と人間関係は構築されていません。
本来そのような相手に自分のビジネスを一方的に強く売り込むのは礼を欠いた行為です。
ビジネスに限らずとも、相手の気持ちを考えずに自分の主張ばかりする人は誰からも相手にされませんよね。
それと同じです。

無礼な勧誘行為をする人には、「礼」を気にすることなく強くはっきりと断っていいのです。

そしてフレンドリンクの場合は、主催者や運営担当者に勧誘行為を受けたことを報告してください。

勧誘行為をした人は、参加禁止となり二度と交流会で出会うこともありません。


勧誘の目的を隠してアポイントを取ることは違法行為

交流会で迷惑な勧誘行為を受けた人から度々聞くことがあります。

「まずは一回お茶しましょうというので会ったら勧誘だった」


これはとても悪質です。

私のような交流会主催者としては、交流会の後にこのような行為が横行すると、誰と付き合っていけば良いのか判断が難しくなり本来繋がってもおかしくない関係が繋がっていかないという機会の損失が生まれます。

繰り返しになりますが、これは悪質な行為で看過できません。

そもそも、このように本来の目的を隠してアポイントと取るのは「ブラインド勧誘(目的隠匿型勧誘)」といって、れっきとした違法行為(特定商取引法違反)にあたります。

さらに、しつこく契約を迫りなかなか席を立たせてくれない、という行為があった場合は「監禁」にあたります(個室に閉じ込めるというような状況でなくても)。

実はこれは勧誘行為を行っている側も知らないことも多いのです。

もしこれらに該当するような行為を受けた場合は、穏やかに諭すように、ときには強く警告するように「あなたのやっていることは法律に触れる行為だ」と教えてあげましょう。


冒頭にも触れた通り、異業種交流会で勧誘行為を行う人で本当に悪質な業者というのはほとんどいません。
それより盲目的にビジネスをしている、という感じです。

過剰に怖がる必要はありませんし、毅然と対応すれば大きなトラブルになることはないと思います。

勧誘行為をする人との出会いは残念ですが、別の価値ある人との出会いを求めていきましょう!





諏訪 功
執筆者:諏訪 功フレンドリンク異業種交流会 代表者 , 東京都
 フレンドリンク異業種交流会の創立者。2001年よりフレンドリンクを立ち上げ20年以上に渡り運営。「価値ある出会いを一つでも多く作る」をミッションに主にビジネスパーソンの出会いのプラットフォームを構築。
 Web開発・コンサルティング会社の株式会社アクセルメディアも20年間経営したのちM&Aにて売却。

著書:仕事もお金も情報もみんな『人』からやってくる(こう書房)
Amazon 書籍ページ

○フレンドリンク異業種交流会(創立者)
https://friendlink.jp

○株式会社アクセルメディア 創業者(元代表取締役)
http://axel-media.com

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