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なぜサービス業の給料は安いのか?2016/12/27

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なぜサービス業の給料は安いのか?


サービス業のビジネス的な仕組み「利益率が低い」

サービス業は、「きつい」「拘束時間が長い」「給料が安い」「休みが取れない」などの、あまり良くないイメージを持たれている方も多いと思います。
実際、定期昇給がなかったり、ボーナスがなかったりという事も、よくある話です。
もちろん、全ての企業がこのような環境ではなく、特に最近では、待遇面や評価制度の見直しを図る企業も多く見られます。

まず、入ってくるお金(売上)の上限がある程度決まっている業界と言えるのではないでしょうか。
ホテルであれば客室数、飲食店であれば座席数が決まっており、1日あたりに利用出来る(対価をお支払頂く)人数がある程度決まってしまいます。
ホテルではデイユースや時間売り、飲食店もタイムサービスなどで、いかに同じ場所の回転数を上げられるかの工夫をされてますが、やはり、ある程度の上限はあります。

続いて、出ていくお金(原価)の方を考えてみましょう。
まずは人件費ですね。多くのお客様へのサービスを提供するには十分な人数を揃える必要があります。ここを削ると、リピーターを失い、結果的に売上が下がってしまいます。
またサービスの前面に立つ人だけでなく、事務部門の人もいますし、売上を作らない本部の人件費も店舗に案分されます。
そして仕入費…食材だったり、リネン類だったり、売店のお土産やコピー用紙にいたるまで、什器や備品の全てです。
さらに広告宣伝費や家賃・地代、各種リース料なども出ていきます。

そうなると必然的に、入ってくるお金(売上)に対しての、残るお金(利益)の割合は、
低い産業と言えてしまいます。


評価がしづらい業種である

支配人や店長クラスの人は、当然、売上の目標数字を背負う事となりますが、
いわゆるサービス職の人は、セールス部門を除き、個人の数字を持たない人がほとんどです。
そして、特殊な技術や資格を要する仕事は、ごく一部を除き、ほとんどありません。
批判を恐れず書くと、簡単に言ってしまえば、誰でも出来る仕事、出来て当たり前の仕事と見られてしまいがちです。
(逆に言えば、アルバイトでサービス業が人気の理由もここにあると思います。)

ですから、評価が非常に難しいのです。
明確な目標を提示しづらいので、目標達成度による評価や査定もしづらいですよね。
離職率が高い要因のひとつは、ここにあると言って良いでしょう。


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寺野 良祐
執筆者:寺野 良祐
温泉ソムリエ協会認定 温泉ソムリエ

1973年生まれ 東京都出身
大学時代の飲食店でのアルバイトを通じ、サービス業・接客業に魅力を感じ、新卒で栃木県の温泉地にある大型観光ホテルに入社。
宿泊部門・予約部門・料飲部門を経験。
その後、宿泊特化型のホテルチェーンにて、オペレーション全般・営業・新規開業・地方のホテル再生事業に携わる。
現在は、都内の温泉テーマパークにて、団体セールスを担当。
地道にコツコツ足で稼ぐ営業スタイルが身上。
「飛込み営業」「スポーツ観戦」「炒飯」「ハイボール」をこよなく愛し、自他共に認める自由人。