トップぺージ > 1UPコラム > 本部と現場の関係性

1UPコラム

本部と現場の関係性 2016/08/04

view 13547
本部と現場の関係性


本部と現場の目的と役割

皆さんもご存じのとおり、サービス業を営む企業には、必ず、「本社(本部)」と「現場」があります。
1店舗を構える企業であれば、本部と現場は同じ場所に同居する形をとる所が多いでしょう。また、複数の店舗をチェーンとして持つ企業は、現場と別の所に本部を構えている所がほとんどです。
以前のコラムにも書かせて頂きましたが、サービス業とは、無形財の販売業。物品以外のサービスを提供する事。

そもそも、本部と現場、それぞれの目的と役割とは、何なのでしょうか?
あくまで私見であり、皆さま色々なご意見や異論もあるかと存じますが、
私は、以下の様に考えます。
現場の役割は、お客様と毎日、直接関わり、サービスを提供し、対価(売上)を頂く事。
本部の役割は、現場がお客様から頂く、対価(売上)から、利益を生み出す仕組みを構築する事。
そして、目的は、本部も現場も一緒で、売上・利益を上げて事業を継続する事。


本部から見る現場・現場から見る本部

これまで20年.以上に亘って、複数のサービス系企業に在籍して、サービス業の現場と本社それぞれで勤務しておりますが、どこの企業でも共通しているなと思う事があります。
本部から現場に対しては、「きちんと売上予算を達成出来ていなかったり、スタッフが安定・定着しないのに、要求や不満ばかり。どうなっているのか。」という主張。
現場から本部に対しては、「現場を見ずに、現場を分からないのに、あれこれと言ってくるばかり。どうなっているのか。」という主張。
実際、私自身も、それぞれの立場の時、同じ様に思っていました。

前述のように、目的が同じであるならば、本来、仕事内容が違うだけで、どちらが上とか下とかはないはずです。
しかし、現実は、本部が上(偉い)で、現場が下という感覚が拭えません。
どの企業でも、本部から人が来る時は、現場の管理職も普段と様子が違ったり、緊張感が生まれて、締まった状態になったりします。

どちらかが一方的に、押し付ける様な関係性は、決して長続きせず、いずれ必ず、亀裂が生じます。
本部、現場それぞれで働く人が、それぞれの仕事を必要以上には理解、把握しなくても良いとは思います。そもそも不可能です。
ですが、最低限の理解はした上で、意見を出し合う環境がベストだと考えます。

ご拝読賜り、厚く御礼申し上げます。

ご意見・ご感想などございましたら、ご遠慮なく。
facebook.com/yoshihiro.terano.7
お友達申請頂く際は、一言メッセージを頂けますと幸いと存じます。





寺野 良祐
執筆者:寺野 良祐
温泉ソムリエ協会認定 温泉ソムリエ

1973年生まれ 東京都出身
大学時代の飲食店でのアルバイトを通じ、サービス業・接客業に魅力を感じ、新卒で栃木県の温泉地にある大型観光ホテルに入社し、宿泊部門・予約部門・料飲部門を経験。
その後、宿泊特化型のホテルチェーンにて、オペレーション全般・営業・新規開業・地方のホテル再生事業に携わったのち、温泉テーマパークの、団体セールス・館内オペレーションに従事。
現在は、シティホテル・バンケットの営業、企画を担当。

編集部おすすめ記事

1UPコラムカテゴリーの人気記事