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1UPコラム

プロスポーツチームとして初めて株式上場を3年で達成した早川周作さんに伺いました 2021/07/05

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プロスポーツチームとして初めて株式上場を3年で達成した早川周作さんに伺いました


 卓球Tリーグ男子の琉球アスティーダを運営する琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社が令和3年3月30日に株式上場しました。

 同社を率いるのは琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社の代表取締役早川周作氏。
早川氏が同社代表に就任されたのはわずか3年前で、しかもそれまで競技として卓球をやったこともなく、またチームがある沖縄県は出身地ではないといった中でのスタートでした。
 その中で同社の上場は国内プロスポーツチームとして初めての株式上場し、経営者として見事に結果を出されています。

 その早川氏をフレンドリンク異業種交流会のオンライン講演会にお招きし「誰もやったことのないことを成し遂げるには?」「短期間で結果を出すには?」などご自身の実体験と共にお話しを伺いました。


「何のためにやるのか」「とことんやりきる」

 早川さんは就任当初より「強いチームでない場合スポンサーさんも納得しない。3年でチームを優勝させる」と宣言し、結果で証明することにしたと語っています。

 そして初年度は最下位だった成績を、見事に3年目である2020-2021シーズンで悲願の優勝という、常識をくつがえす程の快挙を達成されています。

 このような結果を残すことができたのは「人でありチームである」と言います。チームをつくるにあたり早川さんは、選手と「志」が同じかどうかを重視しており、「志」が一致する人だけをチームに加わってもらうことにこだわっているとのこと。
そしてそれはチームづくりだけにとどまらず、事業運営にも通じています。
「何のためにやるのか」というビジョンを掘り下げて、「決めたことはとことんやりきる」ようにしてきたと熱く語って頂きました。


不屈の精神、人並外れた行動力

 早川さんは大学受験直前に家業が倒産、無理心中寸前まで追い込まれたというご苦労をされています。
 しかしそれでも朝の新聞配達から深夜の皿洗いまでアルバイトをして、学費をつくって明治大学法学部に進学にこぎつけた、まさに不屈の精神の持ち主であり、その胆力、行動力を源に、その後も元首相の国会議員秘書となり、自らも出馬(残念ながら次点)、飲食店経営や経営コンサルティングで活躍するなど、まさに「スーパービジネスパーソン」です。

 そして2018年にアス(明日)ティーダ(沖縄の方言で太陽)という琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社を設立し、代表取締役に就任されたわけですが、その経歴ですから、プロ卓球リーグの新規創設時の、しかも東京・大阪・名古屋などの大都市圏ではなく沖縄で、新規参入(設立)企業の社長に就任するという普通のビジネスパーソンであれば逃げ出したくなるような逆境に挑むというのがまさに早川さんだからなせる業、といえるのではないでしょうか。

 また「社長はどの試合にもいる」と言われるほど、試合会場に応援にかけつけていらっしゃるそうです。


中城村から世界へ

 同社は沖縄県の中城村に本社を置いています。
 沖縄でも那覇などの主要都市でなく中城村にしたのは経済的基盤が強くない地域で、あえてそのような地域に根ざしたチームづくりを行いたいと思いからだそうです。
 現在は沖縄に卓球スクールの開校、レストランなどの飲食事業として14店舗を展開、九州にも完全子会社(九州アスティーダ)を設立し、この先は日本全国そして世界へ展開を目標とされています。

 コロナ禍においてはスポーツビジネスも逆境にあるのではという質問においても、
 「『スポーツや芸術は感情を動かすもの』と昔から言われてきており、コロナ禍の数年程ではスポーツへのとらえ方が変わるものではない」と断言、「地域と連携しテクノロジーを使って、さらに熱狂できますよ」と力強く答えておられました。

 講演会の中での早川さんからの数多くの金言は参加者の皆さんの今後の糧となることでしょう。

 これからの琉球アスティーダと早川周作さんの活躍に目が離せません!


今回教えて頂いたのは

早川さん画像
琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社
代表取締役 早川周作さん

琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社公式ホームページ






フレンドリンク 1upコラム編集部
執筆者:フレンドリンク 1upコラム編集部
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