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ホテル建設ラッシュの日本…5年後は?2017/08/08

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ホテル建設ラッシュの日本…5年後は?


宿泊施設不足の現状

2020年の東京オリンピックまで3年を切りました。
競技会場の修繕や建設のニュースも、ちょくちょく耳に入ります。
また、過去に例がない程の宿泊施設の不足と新規ホテルの建設ラッシュ。
新たにホテル事業に参入する企業も増えています。
私も日々、ホテルの営業マンとして多くの企業へ訪問する中で、「とにかく予約が取れない」という声を毎日の様に聞いております。
大きな要因は、なんといっても、空前のインバウンド(訪日外国人旅行者)ブームでしょう。
ブームと言ってしまって良いのかは、迷うところではありますが。


宿泊施設の多様化

ひと昔前までは、ビジネスホテルとシティホテルに大分されていましたが、今では、簡易宿所と言われるジャンルや、民泊なども増え、様々な規制はあるものの、宿泊施設を利用するユーザーの方から見れば、泊まる楽しみや、選ぶ楽しみが増えたと言えます。
逆に、施設側の視点としては、これまで競合店としてマークしていた同じエリアで近い価格帯の所にとどまらず、もっと広い範囲を競合店として認識する必要が出てきました。


ホテル客室販売の大きな変化

このような宿泊施設の増加を受けて、ここ10年で客室販売の方法も大きく変化しました。
それは、ズバリ『料金変動制』です。
以前は、客室タイプ毎に、定価があって、一般の宿泊客は定価で宿泊し、そのホテルの会員や法人契約をしている企業は、10%割引で泊まれるというのが通常でした。
ですが、今は全く様変わりして、定価自体は、一応は設定されてはいるものの、空き状況によって価格を上下させるという販売に変わってしまいました。
同じ部屋でも、日によって、全然違う価格で販売されています。
もう、これは時代の流れとしか言い様がありません。1クリックで客室の販売価格をゲームの様に変えられるのです。
ですから、同じ部屋に泊まる人でも、何か月も前から予約している人より、当日に予約する人の方が安く泊まれるという事態が、普通に起きています。


5年後への警鐘

最後に、このホテル業界の好景気は、いつまで続くのか。私は、5年後(2022年)に大きな転換期がやってくると思っています。大手チェーンへ吸収されたり、買収が進み、二極化していくだろうと思いますし、ホテルからの業態変更を余儀なくされる施設も多数出てくると思われます。詳しくは、また別の機会に、たっぷりと書かせて頂きます。


ご拝読賜り、厚く御礼申し上げます。






寺野 良祐
執筆者:寺野 良祐
温泉ソムリエ協会認定 温泉ソムリエ

1973年生まれ 東京都出身
大学時代の飲食店でのアルバイトを通じ、サービス業・接客業に魅力を感じ、新卒で栃木県の温泉地にある大型観光ホテルに入社し、宿泊部門・予約部門・料飲部門を経験。
その後、宿泊特化型のホテルチェーンにて、オペレーション全般・営業・新規開業・地方のホテル再生事業に携わったのち、温泉テーマパークの、団体セールス・館内オペレーションに従事。
現在は、シティホテル・バンケットの営業、企画を担当。