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「白黒つけすぎない」 2015/05/01

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ビジネスの場において、よく「白黒つけろ」!など、物事をはっきりとどっちか判断することが求められます。
ビジネス上はそれでもいいのかもしれませんが、日常生活上はあまりに白黒だけで考えると逆に選択の幅が少なくなることがあります。
白黒つけるということは、いうならば0か1で考えるということです。


例えば、原子力発電が危険かどうかと0か1で考えると、確実に1で危険です。
一方火力発電も1で危険となってしまいます。
すべての発電施設にはなんらかの危険があるからです
(リスク0の手法は存在しないからです)。
そのように考えると、危険だからやめようと
原理主義的な考えとなり、現実的な解決策に結びつきません。
原理主義的な考えになると、多くの新しいことに対して
消極的になってしまいます。

今回は臨床心理士として、日常生活上はある程度幅を持たせて物事を検討することを提案いたします。 つまり、0か1ではなく、0から10で考えるのです。

たとえば、原子力発電は危険度8、火力発電は危険度5(あくまでも適当な数値です)となると、 幅を持って検討することができ、あとはコスト等、別の要因とともに検証することができるようになります。

日常生活でも、好き・嫌いという0か1だけでなく、どのくらい好き、あるいはどのくらい嫌いと10段階で考えることで、 幅広く考えることができ、解決策に結びつくことが多くなると思います。
意外と日常生活で起きる問題は、0か1だけではなく幅広く捉えたほうが解決策に結び付きます。

厳しいビジネスの世界を生きているビジネスパーソンは、優秀な人ほど日常生活でも癖が抜けきらず白か黒かで考えがちです。
プライベートで壁に当たった時には、是非一度幅を広げて検討することをお試しください。





植田 健太
執筆者:植田 健太Office CPSR 代表
臨床心理士・社会保険労務士事務所
東京都町田市中町1-4-2 町田新産業創造センター2F
Tel:03-6384-7472 Fax:050-3312-6880
【事務所HP】http://cp-sr.com/

日本唯一の臨床心理士・社会保険労務士事務所であるOffice CPSR代表。
キヤノンアネルバ株式会社およびキヤノン株式会社で約10年人事を経験後、Office CPSRを設立。
著書・論文として、EAPハンドブックや数々の論文を公刊
ストレスマネジメントの研究で、国際健康心理学会での受賞歴を有している。
「頑張る人がより頑張れる環境作りを」をモットーに、単なるメンタルヘルス対策にとどまらない、好循環を生む職場環境作りを得意としている。

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