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小企業・個人事業主の為の必勝戦略・Part1 2017/07/07

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小企業・個人事業主の為の必勝戦略・Part1


「資金力・人材力が不足している・・・」と頭を抱え込んでいる小企業の経営者、個人事業主のあなたへ。

大企業のように潤沢な資金を持ち、金儲けできそうな事業に参入し、売上・利益を上げて、
経営規模を拡大させたい、という想いを胸に秘めている方もいるのではないでしょうか。

しかし、そのような経営基盤を作れる会社はほんの一握りの大企業であり、ましてや小企業・個人事業主が様々な分野に手を出して売上・利益を出していくことは極めて困難だと言われています。

では、小企業・個人事業主が熾烈な競争社会で、価値を見出し、勝者となるためには、いったいどんな戦略を想い描いて、実行していけばいいのか?

これからスタートする「小企業・個人事業主の為の必勝戦略シリーズ」では、小企業・個人事業主がビジネスの場で勝者となるために必要な重要ポイントを『事例』を交えて、各パート1つずつお伝えしていきます。

第一回目(Part1)の今回は、「経営上重要な分野で、どれか1つ“ナンバーワン”をつくる」をテーマにお話を展開していきます。


1.なぜ、どれか1つ“ナンバーワン”の分野をつくる必要があるのか?

どれかナンバーワンの分野をつくる理由はシンプルで、小規模の企業・個人が大規模の会社と同じやり方でビジネスを行ったとしても、資金力や人材力規模の関係で太刀打ちできないからです。

パイの大きい企業に勝つためには、それらの会社では手の届かない分野を見出し、そこに資源を集中させる必要があるためです。


2.どの分野に資源を集中させると良いのか?

ご自身が行っているビジネスで「どの部分に資金や人を集中して投入すれば良いのか、イマイチ分からない」と感じられている経営者の方がいるかもしれません。

なので、ここでは、社員6名で年商6億円の売上を叩き出している、ある小企業の『事例』を紹介します。

今回ピックアップする小企業とは、痛くない注射器で有名な『岡野工業株式会社』です。

岡野工業株式会社の成功要因は他の企業が持っていない技術を保有していたことにあります。だから、従業員たった6名ながら“6億円”もの売上を1年間に上げることができたのです。

では、他の企業が持っていない技術とは、いったい何なのでしょうか?

それは『極細の針をつくる技術』です。

一般的な注射器の針の太さは「0.4mm」ですが、岡野工業株式会社が製造する針の太さは
その半分のわずか「0.2mm」です。

たったの“0.2mm”にしか違いがないように思われるかもしれませんが、この差が針を刺したときに、私たちの体に痛みが生じるか、生じないかの大事な分かれ目となるのです。

ちなみに、この極細の針は、夏場を中心に私たちの居住エリアに侵入してくる“蚊”をモデルにしてつくられたものである、と言われています。

実際に、私たち人間が蚊に皮膚表面を刺されたとしても、痛くないのは単純に針が細いことが理由にあるのです。

この特徴を注射器の針に応用することで、痛くない注射器の開発に成功し、その精密技術を保有している「岡野工業株式会社」は人材の規模が小さくても、注射器の分野で勝者となることができたわけです。


3.ご自身が経営されている会社、またはご自身にしかない“強み”は何ですか?

唯一無二の強みを発見する方法は様々です。

例えば、「ビジネス対象の市場を絞り込む」や「当たり前のことを特別熱心にやる」の他にも、大企業などの規模の「大きな会社がやりたがらないこと・できないことに集中的に取り組む」などの方法から発見することができます。

これまでの経験を参考に、あなたの会社、あなた自身にしかない得意なこと、強みを明確にすることで、小規模であれビジネスで成功することが可能となります。

時間を設けて、じっくりと考えてみられると良いでしょう。





小林 大樹
執筆者:小林 大樹コンパクトツリー代表 元自衛官ライター , 東京都
長崎大学を卒業後、陸上自衛隊に入隊。自衛隊に在籍中に合格率4%程度の国家資格『気象予報士』の資格を取得。民間気象会社・Webマーケティング会社でのライター業務を経て、
「人脈ゼロ」「貧乏」「少ない実績」の状態から起業し新規集客に成功。

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