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1UPコラム
第2章人脈ができる人には共通点があった 第5項自分をとことん磨ける人であれ 2021/09/01
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第2章 第5項 自分をとことん磨ける人であれ
人脈が欲しければプロフェッショナルになれ
異業種交流会などで、参加者の人がこんな感想のコメントをくれます。「今日は良い人と出会えました！」
「なかなか良い人いませんね」
「この交流会は良い人がたくさんいてよかったです！」
などなど。
みなさんよほど「良い人」と出会いたいようです。
（この場合の「良い人」は自分に利益をもたらしてくれる人という定義のようです）
私も長年、異業種交流会を主催していますので、もちろん皆さんがこの発言をする気持ちはわかります。むしろ当然でしょう。
しかし、この「良い人探し」の発言を何百回も聞いているうちに、失礼ながらこんなことを思うようになってしまいました。
「良い人と会いたいと言うが、あなたはどうなんだ？あなた自身は『良い人』なのだろうか？」
こんなことを考えながら交流会に参加している皆さんを見ていると、ある事実に気がつきました。
【ポイント！】「良い人」は「良い人」に対してしかその姿を現さない
ということです。
例えば私が実際に遭遇したこんなシチュエーションがあります。
異業種交流会にて、2人の男性が名刺交換をしました。かたや年商100億円企業を作られた経営者、もう一方は入社1～2年といった若い営業マンでした。
営業マン「弊社はこのようなサービスと提供しております。で、○○さん（相手の経営者）はどのようなお仕事をされているんですか？」
経営者「ええ、まあITを中心としたコンサルティング業務ですね。」
営業マン「へえー、すごいですね！（名刺を見ながら）社長さんなんですよね。
ご自身で立ち上げられるなんてすごいですね！」
経営者「はは、どうもありがとうございます。あなたもぜひがんばってください」
営業マン「はい、がんばります！」
経営者「それでは」
異業種交流会などに参加したことはわかると思いますが、簡潔に書いてはいますが、これは交流会などで繰り広げらるごく普通の会話です。
しかし、この会話の恐ろしいところは私を含め、多くの人が「良い人」だと思うこの経営者を、この営業マンは「ただの会社の経営者」としか認識できない点です。
そして、恐らくこのお二人の関係は交流会以降、発展することはないでしょう。
営業マンからすると、実績と経験ある社長と出会っていながらみすみすそのチャンスを見過ごしているのです。非常にもったいないですね。
しかし、このような事態は常に、頻繁におきています。
このチャンスをしっかりつかまえるための方法論は限られています。
「見所がある」と思われなくてはいけません。
そのためには、プロフェッショナルである必要があります。
将来ビジネスパートナーになりうる人物かを見られている
例にあげた若い営業マンが相手の経営者から詳しい業種やサービス内容を聞いて、それに対する知識を持っていて的確な会話をすることができるだったらどうでしょうか？「若くて業界も違うのによく勉強しているな。」と思ってもらえるかもしれません。
また、経営に対して
「自分もいつか経営者になりたいと思い勉強しています。いまは会計を勉強していますが、最近マーケティングを優先したほうが良いのでないかと悩んでいます。
実際の経営者の方から見ると、どちらが重要で、私のようなこれから起業しようと思っている人間はどちらから学んだほうが良いのでしょうか？」
こんな質問ができれば、現場の経営者としての見解を授けてくれるでしょう。
【ポイント！】意識や目標の高さ、それに伴う努力と勉強。そしてそのことを大げさに伝えるのではなく、さりげなく自分のPRを交えながら、相手から有益な情報を引き出すコミュニケーション能力。
レベルが高い相手であるほどのそういうものを的確に見抜いていきます。
「うん、こいつは将来成功するかもな」
と思ってもらえれば成功です。
もちろん若くしてすでにさまざまな勉強と経験して、この経営者と対等に会話のできる20代前半に人もいるでしょうが、そう多くはないでしょう。
重要なのは「良い人」を探すというスタンスではなく、自分自身が「良い人」になるべく努力し、レベルアップさせていけるかどうかなのです。
そうすることで、結果として「良い人」が姿を現し、人脈となってくるのです。
※次回は第2章 第6項「人脈の価値がわかる人であれ」に続く
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Web開発・コンサルティング会社の株式会社アクセルメディアも20年間経営したのちM&Aにて売却。
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○株式会社アクセルメディア 創業者（元代表取締役）
http://axel-media.com