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1UPコラム

褒めるのがいいのか叱るのがいいのか 2014/08/06

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褒めるのがいいのか叱るのがいいのか


管理職研修の後に、管理職の方と話していると、新入社員や若手社員に対して、褒めるのがいいのか叱るのがいいのかという質問をよく受けます。
一概には言えませんが、ある心理学者E.B. ハーロックの実験をご紹介いたします。

ハーロックは、

A:いつも褒める
B:いつも叱る
C:褒めも叱りもしない
D:統制群(普通の状態)

の4つの群を設定し、学習効果について調べました。
その結果、A>B>D>Cという結果がでました。
一方、数日が経つとBのいつも叱る群のみ学習効果が著しく低減しました。
上記から言えることは、職場においてもまずは褒めるのがいいということです。また、C群のように放置するのはよくないということです。

しかしながら、褒めるといっても機能しなくては意味がありません。望ましい行動を増やしたいわけですから、本人の人格ではなく、本人の行動を褒めるようしてあげると効果が高いでしょう(例えば「○○さんすごいね」よりは「○○さんのこういうところは素晴らしい!」等)。

ビジネスパーソンとして、部下の能力を最大限発揮せるのも必須能力の一つです。
まずは、具体的な行動を褒めるところから始めましょう。





植田 健太
執筆者:植田 健太Office CPSR 代表
臨床心理士・社会保険労務士事務所
東京都町田市中町1-4-2 町田新産業創造センター2F
Tel:03-6384-7472 Fax:050-3312-6880
【事務所HP】http://cp-sr.com/

日本唯一の臨床心理士・社会保険労務士事務所であるOffice CPSR代表。
キヤノンアネルバ株式会社およびキヤノン株式会社で約10年人事を経験後、Office CPSRを設立。
著書・論文として、EAPハンドブックや数々の論文を公刊
ストレスマネジメントの研究で、国際健康心理学会での受賞歴を有している。
「頑張る人がより頑張れる環境作りを」をモットーに、単なるメンタルヘルス対策にとどまらない、好循環を生む職場環境作りを得意としている。

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