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「今日を生ききる」アメリカ同時多発テロから20年の節目を超え 鯛料理専門「瀬戸神楽」をオープンさせた 株式会社ハレプロ代表 杉山晴美さんに伺いました(1) 2023/06/22

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「今日を生ききる」アメリカ同時多発テロから20年の節目を超え 鯛料理専門「瀬戸神楽」をオープンさせた 株式会社ハレプロ代表 杉山晴美さんに伺いました(1)


 ChatGPTに「日本で起業するには何がおススメですか」と聞いたところ、その一つに「観光・飲食分野」とありましたが、実際に起業するのは想像がつかない!と思う方は多いと思います。

 そこで、昨年6月に東京・神楽坂に、鯛料理専門店「瀬戸神楽」をオープンさせた、株式会社ハレプロ 代表 杉山晴美さんにお話を伺いました!


人ありき

 フレンドリンク1UPコラム編集部(以下編集部)「鯛(タイ)料理専門の『瀬戸神楽』がオープンしてから1年がたったということですが、オープンしたのは、どういったいきさつだったのでしょうか?」

杉山さん

 杉山さん「人ありきでした。

 以前事業の立ち上げに一緒に関わってくださった方の、同級生が料理人で、その方が愛媛県のご出身で、一緒に何か出来ないかな?ということでした。

 私はイタリアンレストランを5年間運営していたのですが、残念ながらコロナの影響で、地下の店舗だったこともあり、今はこの場所にしがみつくことはしなくて良いかなと思い、閉めることにしたのですが、やはり飲食が好きだと思っていました。

 それでタイミング的に少し落ち着いてきていたので、やってみてもいいかな?と思い、おととしの2021年秋ぐらいから準備をして、コンセプトや店舗の場所を決めることから始まって、半年かかって、昨年の6月にオープンしました。」


夢中でやってきた

 編集部「2001年のアメリカの同時多発テロで、旦那様を亡くされてから20年たった時の、ニューヨークでの式典に出られたとお聞きしました。

 それがちょうどその頃(2021年)だったと思います。

 ニューヨークに行かれていかがでしたでしょうか?」

杉山さん

 杉山さん「節目を感じながら、20年たったんだな、と実感して帰ってきました。

 20年を振り返ってみて、あの時三男はお腹の中にいて、2人の子供は小さくて、その2人が成人して、全員大学生になり、自分も飲食店に関わらせてもらい、ある意味やってきたことが形になってきている、間違いではなかったのかな。

 夢中でやってきたんですけど、いい20年だった、笑顔でいられる、と感じていました。

 911メモリアルのところに新しいビルが建っているのですが、今までは重苦しい、悲しいものだけが残っている気持ちでいたんですが、今回は無念さだけじゃないんだよ、自分は海外で働きたくて、努力した結果あの土地へ行った、後悔だけじゃないんだ、だから心配しなくても大丈夫、と言う気持ちが伝わってきて。

杉山さん

 それといつもは子供達と行っていたのですが、今回は私1人で行ったんですね。

 子供が離れて、考える時間があって、本当に20年の時の重みを感じました。」
 

とがらせてとがらせて

 編集部「以前インタビューを行った時に、『笑顔でいることがテロへの抵抗』として、『笑顔をプロデュースしたい』とおっしゃっていました。

 神楽坂の『瀬戸神楽』も笑顔を大事にするというポリシーなのでしょうか?」

 杉山さん「それは大きな柱です。
 ブラさずに、食から感動して頂き、笑顔になって頂くことを理念としています。

 編集部「『瀬戸神楽』のコンセプトはどのように決めたのでしょうか?」

 杉山さん「シェフの地元食材を使って料理をしたものを頂いたのですが、鯛にしぼってもいいんじゃない?と思うぐらい、味に表情があってびっくりしました。

 そこで鯛にとがらせてとがらせて、きわ立たせていこうと。

杉山さん

 鯛だけを食べるというのは、あまりないことだと思いますが、おいしいけれど、くせはないですし、また『めでタイ』というように、縁起もいいとも思いました。」

 編集部「場所を神楽坂にされたのは、どうしてですか?」

 杉山さん「落ち着いた大人の街ですし、お神楽(おかぐら)というように、神様のいる街で、いい気が流れていると思い、ここでがんばってみようと思いました。」


(2)に続きます。
https://friendlink.jp/1up/news/546/


今回お話を伺ったのは

杉山さん
株式会社ハレプロ 代表 杉山晴美さん

「瀬戸神楽」https://seto-kagura.jp/


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フレンドリンク 1upコラム編集部
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