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売上至上主義は、ほどほどに。2017/10/31

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売上至上主義は、ほどほどに。


会社の役割と社会貢献

企業(株式会社)である以上、自社の製品やサービスをより多くのお客様へ販売し、売上を上げる事、そして利益を出し、それを株主へ還元する事がミッションです。
会社の社会貢献とは、多くの売上・利益を出し、法人税をたくさん納める事だと思います。
その税金が本当に社会貢献に役立てられているかは、別のお話ですが。

上記の「会社の役割」と「社会貢献」の大前提は、何があっても変わらない。
それは、経営者でもなければ、経営陣でもない私でも、嫌という程、十分に理解しています。
その上で、最近、私が感じる事があります。
それは、「極端な売上至上主義は、良くないのではないか」という事です。

売上至上主義が引き起こす事

まず、社内で顧客の奪い合いが始まります。
大きな企業がクライアントとなると、複数の営業マンが、同一企業の多部署にアプローチする事になりますし、個人ノルマを達成すべく、1案件をどの営業マンが担当するかで、
大の大人が子供の様に言い争う場面を何度も目にしています。決して、気持の良い物ではありません。

顧客の奪い合いが引き起こす事

結果的に、顧客の満足度を高め、追求する事より、残念ながら、社内の人間(特に目上のポジションにいる人間)に目が向く様になってしまいます。
最悪の場合、足の引っ張り合いや人間関係の悪化に発展し、協力や助け合いといった「和」の部分がなくなり、ギスギスとした職場環境になりかねませんね。
そうなると、売上を上げる為の話し合いやサービス向上を目的とした会議の場でも、思った事を堂々と言う人間が少なくなってしまい、貴重な会議の時間が、時間の浪費にしかならなくなってしまうのは、悲しい事です。

人が育たなくなる

もうひとつ、非常に懸念されるのが、人が育つ環境でなくなってしまう事。
管理職の人間でさえ、厳しい売上ノルマを背負い、日々自分の事以外に手が回らない状況も珍しくないと思います。本来の、部下の育成やモチベーションの管理といった、いわゆるマネジメントの部分が出来ない名ばかりの管理職が増える訳です。
そうなると、下の人間のモチベーションなど上がる訳もなく、離職率の増加に繋がってしまいます。

最後に

ネガティブな事ばかり書いてしまいましたが、なにも「売上至上主義」が悪いと言っている訳ではありません。大事なのは、公平である事と、皆が高いモチベーションを維持して、売上を追い求められるシステムである事です。

ご拝読賜り、厚く御礼申し上げます。





寺野 良祐
執筆者:寺野 良祐
温泉ソムリエ協会認定 温泉ソムリエ

1973年生まれ 東京都出身
大学時代の飲食店でのアルバイトを通じ、サービス業・接客業に魅力を感じ、新卒で栃木県の温泉地にある大型観光ホテルに入社し、宿泊部門・予約部門・料飲部門を経験。
その後、宿泊特化型のホテルチェーンにて、オペレーション全般・営業・新規開業・地方のホテル再生事業に携わったのち、温泉テーマパークの、団体セールス・館内オペレーションに従事。
現在は、シティホテル・バンケットの営業、企画を担当。

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