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1UPコラム

第4章「知っておきたい交流会での小技とタブー」 第3項何人くらいの人と話すのが妥当なのか 2021/09/01

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第4章「知っておきたい交流会での小技とタブー」 第3項何人くらいの人と話すのが妥当なのか
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第4章 第3項 何人くらいの人と話すのが妥当なのか

集めた名刺の多さで喜んではいけない

 とかく異業種交流会などビジネスの会合においては、
「話をしなかったあの人が本当は自分にとって非常に有益な人だったのではないか・・・」という不安感から、とにかく全員と、もしくはできる限り多くの人と名刺交換をしておきたいと思ってしまう人がいるようです。

 異業種交流会で参加者から「色々な人とお話ができてとてもよかったです。ただ全員の方と名刺交換ができなかったのが残念でした」と言われたことが何度もあります。
交流会の参加者アンケートにも同様の内容のことが書かれていることが多くあります。

 この「全員と話ができなくて残念」というフレーズですが、「全員」って何名くらいだと思いますか?
実は40名~50名くらいの参加人数があるときの発言なのです。
何百回も交流会に主催(あるいは参加)している私の経験からすると、わずか1時間半~2時間程度の時間で40~50名の方とお話をするというのは不可能です。

 これは簡単な計算でご理解いただけると思いますが、1時間半の交流会で40名とお話しようと思うと、一人当たりの話ができる時間はわずか2分。名刺交換から始めてお互いが自己紹介をするので、自分の話ができる持ち時間はわずか1分です。

 時間が短くなれば、当然、話す内容は薄っぺらくなります。それでは相手に自分をPRすることはおろか、記憶に残してもらえるかすら疑わしいところです。

 もっとひどいのは、後日改めて交換した名刺をチェックしてみると、話をした相手のことを覚えていない!なんてことにもなりかねません。
これではせっかく出会いもまったく無意味です。


1回の会合で話をするのは10人前後と心得る

 では、何人くらいと話をするのが妥当なのでしょうか。
結論を言うと、1回の会合で話をするのは10人前後が良いと思います。
そもそも多くの会が1時間半~2時間程度の開催時間を設けています。その他主催者挨拶などもあり、実質の交流時間は1時間~1時間半強といったところでしょう。

 そう考えると20人と話をしようと思うと、1人あたり3分~4分半しかないわけです。この時間の間にお互いが話をするわけですから自分の話をできる時間は1.5分~2.25分。

 さらに、話す相手をチェンジするときに間が空くので・・・なんて考えるとさらに時間は短くなります。そう考えると限られた時間の中で20人と話をしようと思っても、それはもう「会話」の体をなしていません。
そんなことからも、10分に1人という目安を持っていると良いかもしれません。


本当に繋がっていける人数は

 当然ですが、一度会っただけでは人脈と呼べるような関係になるわけではありませんし、むしろ一度会っただけで終わってしまう人が大半です。
1回の会合で10人程度と出会って、その後関係を継続していって「本当の人脈」と呼べるような関係になれるのは、その10人のうち、よくて1人、2人いれば奇跡に近い確率です。
その「1人」を探すために交流会に参加しているという意識を持っても全然間違いではないと思います。
そういう意味では、その1人を見つけるためにはある程度の人数と話をする(出会う)必要があるのも事実です。

 ビジネスの営業でも、飛び込み営業であれば数十件飛び込んで1件、電話営業であれば百件電話をして1件取れるかどうかなどといわれますが、それと同様に、人脈となる人を獲得しようと思ったときに、1回の会合で5人出会ったうち1人が人脈になるというのは確率として難しいと思います。

かと言って、前述のように名刺交換ばかり30人~40人としても意味がありません。そのバランスの取れた人数が10人程度ということになります。

 このような点を意識して、むやみやたらと名刺集めに奔走することなく、かと言ってせっかくの出会いの機会を数人と話をすることで終わらせることなく、自分の中であらかじめ「10人と話しをしよう」という目的意識を持って、会合での行動管理、時間配分を行うことが重要なのです。

※次回は第4章 第4項「『会話の輪に入れない・・・』そんなときは」に続く

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諏訪 功
執筆者:諏訪 功フレンドリンク異業種交流会 代表者 , 東京都
 フレンドリンク異業種交流会の創立者。2001年よりフレンドリンクを立ち上げ20年以上に渡り運営。「価値ある出会いを一つでも多く作る」をミッションに主にビジネスパーソンの出会いのプラットフォームを構築。
 Web開発・コンサルティング会社の株式会社アクセルメディアも20年間経営したのちM&Aにて売却。

著書:仕事もお金も情報もみんな『人』からやってくる(こう書房)
Amazon 書籍ページ

○フレンドリンク異業種交流会(創立者)
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○株式会社アクセルメディア 創業者(元代表取締役)
http://axel-media.com

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